みみっちい一族

 米田家は先代の米田が蓄えたお金を元に、先代当主米田淳一がひろげた米田銀行を軸に、よねでん線などを保有する厚木山際方面の財閥であった。
 そして、ここに米田一族の志、よねでん線の拡充に燃えた経営者がいた。
 これは、激動の平成において、模型架空鉄道を巡って争った、一族の話である。



 米田銀行頭取・米田珠子


「珠子頭取、私は将来を見越してよねでん線の漁協裏に建物コレクション第3弾の食品工場を建てたいんです」
 新工場建設予定地付近



「で、その額は?」
[rakuten:bigbe:10000022:detail]
「711円です」


「大きいなあ」

 そのとき、一度は難色を示した珠子の脳裏を思いがよぎった。


 突然珠子は表情を変えた。



「いいでしょう、我が米田銀行はユキ銀行と協同して50%ずつ出資しようと思います」
「ありがとうございます、珠子頭取! これでよねでん線はさらに発展します!」


 これで預金順位5位のユキ銀行によねでん線に貸し込ませることで預金順位9位の米田銀行が買収する、『小が大を喰う合併』が実現できる。

 しめしめ。


参項・華麗なる一族 http://www.tbs.co.jp/karei2007/



 すいません、こんなネタで。

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