小田急新4000形、ベースはJR東日本E233系


Kaz-T's blog レインボーライン: 小田急新型通勤車 4000形登場!
http://rainbow-line.way-nifty.com/railfan/2007/02/4000_fa05.html


 鉄道車両も標準化の時代だと思っていたけれど、ものすごい勢いで標準化されていっているなあ。リンク先のPDFを見た時『都営新宿線!?』と思ったけど、まああまり冒険はできないよなあ。その点TX(つくばエクスプレス)はダイナミックな造形で抵抗していたな。
 まあ、こういう標準化というのはご存じの方も多いと思うけれど戦災復興のために小田急国電が入ってきたり、カルダン駆動が流行ったりと鉄道業界にもトレンド、波がある。
 そのなかで故・山田正弘先生は昨今の小田急やJR東などのバケットシートに苦言を呈されていた。標準体型に合わせすぎたバケットシートは老齢者には辛いとおっしゃっていた。
 シートというのもまた考え物で、小田急黒歴史では2mドア採用車のころ折り畳みロングシートを実験したり、立ち席定員を増やすためにシートの座面の奥行きを減らしたりと今思えばなんだかなあな苦肉の策があったのを当時の小田急乗客としてみてきた。
 そういう中で、なかなか鉄道趣味というのも複雑で、新車のサービスの向上は否定できない。釣り掛け音と喜んで聞いていても、結局昔は雑音だったのだし、モーター点検蓋の廃止でずいぶん車内が静粛になったのも進歩だろう。
 趣味なのだからどうしても回顧が入ってしまうが、それはそれ、この新車導入で退役するペンキ車たちにも有終の美を飾って欲しいと思う。
 物事には終わりがある。老体にむち打って働き続ける彼らを見ていると、感情移入しながら、それでもなお今の鉄道少年たちにボロ扱いされるのは見るに忍びないものがある。
 そこで我々が記録し、忘れないことで去りゆく彼らは永遠の記憶の鉄路を走り続けるのだ。そう思う。
 その中に、一人一人の懐のなかの模型としても残っていくのだろう。
 模型の道は、その意味で小さなトラストトレインなのかも知れない。